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2018年6月の最新投稿
トラックドライバーを目指す全ての方へ
2018年6月30日
ブルルさんのサイトは求人サイトです。
だからたくさんの方がドライバー職を探すためにサイトに来られると思います。
これから新たにドライバー職に就こうと考えられている方へ、僭越ながら厳しい内容ですが、業界に来られる前に知っておいてほしいことを伝えます。
まず、この業界に入る動機をもう一度考えてください。
「しゃーなしで」
「他の業種はどこも無理そうやから」
「免許あるし、とりあえず」
という理由が一つでもあるなら、この業界に入られることをおススメしません。なぜなら、トラックドライバーという仕事は「命」を懸ける仕事だからです。
運転をする、という仕事は常に事故というリスクと隣り合わせです。
「命」をかける仕事にたいして「とりあえず」とか「しゃーなしで」って言う気持ちが強い方は本当に辞められたほうがいいです。
ドライバーになっても車両事故を起こすか商品事故を起こす可能性が非常に高くなります。
そして、暑くても寒くても雨だろうが雪だろうが仕事は待ってくれません。
生半可な気持ちでは仕事についてこられなくなります。
今トラックに乗っているドライバーさんは、覚悟を決めて乗っている方々ばかりです。
親御さんの最期を看取れなかった方もいれば、長距離先でインフルエンザになった方、夏場なのにエアコンが壊れたまま走らざるを得なかった方。
本当にいろんな事が起こる中でも責任をしっかり持って仕事をされています。
本当にここまでできますか?もう一度自分と相談してみてください。
そして、会社を選ぶ際の基準として、
希望する会社のトラックを見てみるようにしてください。
運送会社は9割が中小企業です。
大手企業への就職を考えてらっしゃる方は別として、名前も知らない会社が沢山あるのが運送業界です。
ホームページもない会社もありますので、可能であればその会社のトラックを見に行ってください。トラック自体が古い、汚い、荷台の箱がボコボコ、キャビンが私物でぐちゃぐちゃ。
こんなトラックであればその会社は入るべきではありません。
どんだけ求人票に提示されている給料がよくても、です。
ドライバーさんはトラックが相棒です。
運送業に誇りを持っているドライバーさんは常にトラックをピカピカにしています。洗車したら止まらない!というくらいいつも相棒のトラックをキレイに保っています。
トラックは会社の看板そのものです。
相棒を可愛がることはその会社への愛情でもあるので、会社との人間関係も見えてきます。
ぜひ参考にしてみてください。
最後に。
この業界は一人で仕事をしているように見えますが、実はたくさんの人との関わり合いがあるお仕事です。
なので、ご自身の人柄や人望がすぐに反映されます。
挨拶、身だしなみはもちろんのこと、言葉遣いや笑顔も大切なコミュニケーションツールです。
今の運送業は昔のようなトラック野郎ではありません。ドライバー職のほとんどがサラリーマンです。
そして、ドライバーを見てお客様は会社を判断します。
以前、とある芸人さんが「仕事がなくなったらトラックにでも乗りますわ」みたいなことをおっしゃっていましたが、こういう方は100%ドライバー職には向いていません。
トラックに乗るということは日本の経済を支える仕事です。
大切な荷物を預けるのに、こんな理由で仕事をしている人に私は荷物を任せられません。働き方改革で、労働環境は良くなっていくかもしれません。
ですが現場では目の前の荷物のために必死になっているドライバーさんが沢山います。安易な気持ちでこの業界に入られることは辞めていただきたいし、それでもやる!と決めてくださったのであればきっと素敵なドライバーさんになると思います。一部のドライバーの行いがすべてのドライバーの評価となってしまう運送業界は今までどんな人にでも門を広く開けすぎました。
選ぶ、ということをほとんどしなくなってしまった。
だから、どんな人でも入れるようになってしまったんです。
けど、それって本当にこの業界のためなんでしょうか?
挨拶をしない、遅刻・無断欠勤を悪びれない、荷扱いが雑、言葉遣いを注意しても直さない、ポイ捨てを当たり前にする。
「とりあえず」ドライバーになった人って、実はこういう行動を普通にしてます。こういうドライバーは他の真摯に仕事に向き合っているドライバーの迷惑でしかない。
「とりあえず」ならやめた方がいいです。
真面目に仕事をしている方の迷惑になりますから。ドライバーの人材不足、と叫ばれていますが、こういう動機で業界に入った方が楽をして真面目に働いている人が損をするような業界になってしまったことは事実です。
会社が、業界がドライバーに忖度しすぎたんです。
人がいないならいないで諦めるしかないし、消費者にも理解してもらうしかない。
働き方改革よりなにより、まずは現場で真面目に働いてる人がしっかり働ける環境を作ってあげないとスタートラインにも立てれませんからね。
そのためには新しい仲間をこちら側が選ぶ。という姿勢も大切ですし、
新しくこの業界で働こうと思われている方も何気なしに入るのではなくて、しっかり気持ちを固めてから入ってきていただきたいなぁと思っています。
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プロフィール
とら子
トラック運転できないAT限定免許配車マン。
トラックは街の風景だと思って過ごしてきた学生時代。 けど今はドライバーさんのおかげでご飯食べれています。
配車はドライバーさんと荷主の緩衝材。 目の前の利益より損して得取れ精神で配車係やらせてもらってます。 -
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