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  • 配車女子 とら子の「一配一会」

    「標準的運賃」見直し案審議公聴会に参加してきました

    2024年2月15日 とら子独り言

     
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    2月13日(火)に運輸審議会が開催した「標準的運賃」見直し案審議公聴会に参加しました。

      1つ前のブログにも公述書を提出したことはお伝えしていましたが、実は採用され、公述人として初めて公聴会なるものに参加することになりました。   結論、   「無茶苦茶緊張したああああ!!」   です。   そもそも、公聴会などというのは教科書の世界のものだと思っていたので参加するなんて全く想像をしていなかったというのが行く直前までの正直な感想です。   ですが、私たちが働く運送業の大切なお話ができる機会をいただいたということが何よりも嬉しく、やるからには私もしっかりお役目を果たそうと思った次第です。   いつも通り、冷静にいけば大丈夫。気合いを入れていざ国交省へ!   霞ヶ関駅で降り、国家公安委員会の建物をバックに国会議事堂を目指してずんずん進めばすぐ国交省。   たくさんの職員さんが入り口でIDを見せて入っていく姿はドラマみたいでした。   よし、じゃ私も行こう!とニコニコして入ろうとしたら「あなた許可証は?」と守衛さんに止められる。(当たり前) ああ、そうか。ここは日本の中枢だった・・と改めて実感する。 が、しかし私には許可証なるものはない。 IDなんて持ってない。入れん。 よし、電話だ。電話。(その後、審議会の方の迅速なご対応ですぐに入れる)   という若干のトラブルはありましたが、無事国交省の中に入ることができました。      

    会場到着

    運輸審議会の職員さんに案内してもらい、迷路みたいな建物の中を進んで会場に到着。 なんと自分の机まで準備していただいていました。すごい・・・。   会場に到着すると国交省の職員の方が沢山いらっしゃって、そしてみなさんすごく優しく対応してくださいました。 ペンを貸してくださってありがとうございます。(筆箱忘れた奴)   受付をしたら公述人とわかるよう赤いリボンをいただき、席に着きます。   始まるまで少し待って定刻通りに公聴会が始まりました。   運輸審議会会長の堀川さんの挨拶、国土交通省・自動車局の小熊貨物流通事業課長さんの説明の後、一般公述人である私たちの公述になります。   賛成、反対とそれぞれ公述書を提出しているのでその内容を伝えます。   書類を見て話をするだけ、ですが下を向いて話すことだけは避けたいなと思ったのでできるだけゆっくり、言葉を区切って前を向くことを意識して話をさせてもらいました。  

    公述をする時に思っていたこと

      公述書は運輸審議会ホームページで読むことができるのでお時間があれば読んでみてください。   今回の公述は案件に対して「賛成か反対か」という立場で意見を伝える内容でした。 ただ、今回の「会議の現場」で私が実感したのは   ここにいる全員が運送業の現場を体感しているわけではない、ということであり、運送業の現場で働く私でしか伝えられないことがあるということでした。   私が感じている現場の温度感や現場で働く人たちの思い、というものを文字だけじゃなくて自分の声で伝えることが何より大切だと。   公述書の最後、私が本当に言いたかったことを書いたのですがそこを読んでいる時にちょっと泣きそうになったのは現場で働くみんなのことを思い出したからかもしれません。感情的になってはいけないけど、現場からの感情を伝えることができるのは現場の人間しかいないのも事実。 「今できることをやろう」という思いで公述書を読みました。   実運送会社がしっかり運賃を収受し、現場で働くドライバーさんのお給料に還元できる仕組みを作ることこそが何よりの「働き方改革」であり(働き方改革っていう言葉はめっちゃ嫌いだけど使うわw)、「モノが運べない」時代に立ち向かうために必要な要素になると思っています。  

    文句を言うなら行動しろ

    運送業で燻っているとやはり「国は何もしてくれない」とか「現場を知らないくせに何言ってんだ」なる愚痴が出ます。 私もそうです。 ですが、ふと気づいたんですよね。 運送業の現場も知らんくせに、っていう私は国交省で働く人の現場を知ってるのか、と。 仕組みを作る人たちを知ってるんか、と。   もちろん、知らないしそういう人たちに会ったこともない。 だから、今回の公聴会で実際に仕組み作りの現場にいる方にお会いできたことは私にとって何よりも大きな財産になりました。 私たち運送業で働く人と同じように悩むし相手を尊敬するし目の前の仕事に責任感を持って臨んでいると言うことがよくわかります。   それがわかっただけでも参加させてもらってとても良かったし私自身また現場で頑張ろうと言う気持ちになりました。   国の主催する会議で一般公募がある場合、現場で働く人たちにこそ参加してもらいたいと思います。 ドライバーだろうが配車係だろうが現場で感じる温度感や実体験は仕組みを作る人たちとって新たな発見を知る機会になると思いますし、逆に運送業側も仕組み作りの現場で働く人たちがいかにドライバーさんにより良い環境を整えられるか考えている姿を知る機会になるからです。   お互いにまだまだ知らないことが多すぎる。 だからこそ、行動することで知らないことを知ることはすごく大切だなと今回改めて感じました。   文句を言うのに行動しない、行動しないことに言い訳をして文句を言う、そんなことをまだ続けますか?と私はこれからも自分自身に問いかけていこうと思います。  

    現場が頑張ればなんとかなる!からの脱却が必要

    運送業は現場が頑張ればなんとかなってきて今のインフラが出来上がりました。 でも2024年以降も同じように続けていきますか?このまま突っ走っていきますか?と問われた時に、現状のままでは頭打ちになると私は思っています。   2024年と言う今こそ、仕組みを作る側に現場の声をもっと届けることが大切で、出来上がった仕組みに「机上の空論」と片付けてしまわず、現場がもっともっと介入して現場も机組も一緒に対応策を考えることが最善じゃないかなと思っています。   今回、公聴会の件でXにポストした時、フォロワーのドライバーさんが「次があれば参加したい」と言ってくれて私はめちゃくちゃ嬉しかったです。配車係のフォロワーさんも「次は行きます!」などリアクションしてくれてますます嬉しかった。   ドライバーさんでも配車係でも経営者でも自分たちの業界をより良くするために動くことはめちゃくちゃかっこいいじゃないですか。 私は守衛さんに止められるし筆箱忘れたからかっこよくないけども、きっかけとして現場の方が「自分も参加してみよう」と思ってもらえたことをとても嬉しく思っています。     時間もお金も使うことは多いですがそれでも私は今回行って良かったです。   現場と乖離しているルールや仕組みをより現場に近い形に仕上げることは現場の人間にしかできない。 だから動く。文句があるなら行動して言えばいい。事務方も現場も一緒に手をとって作っていけばいい。 遅いも早いもないんです。気付いた時がその時。 これからも一緒に頑張りましょう!
     
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