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配車女子 とら子の「一配一会」
運送業界を良くしたいんですって話
2018年8月9日
お盆前ですね。
今年は例年に比べても忙しい日々が続いています。
見てください、今日の日経のこの記事。運送値が過去最高値をたたき出しました。
JRコンテナのストップや飲料輸送の大幅増で過去最高の運送値ですって。
すごいなぁ。
この数の中に私たちの汗と涙?が入ってるんですよねぇ。
なんかすごいなぁ・・・。トラック数という分母が少なくなっているのは当たり前で、それを解消するためにドライバーさんの代わりにAIを取り込んだ自動運転トラックを!って声もちらほら聞きますが、実際そんなトラックで採算が合うのかなぁって思ってしまいます。
運送業ってそんなに甘くないよおおおおおお。
ということで、やっぱり現実的にもうちょっと業界が頑張らないといけない時期にきていると思うんです。
ドライバーだけじゃなく、配車マンも事務員も経営者もみんな一丸となって動いて行かなきゃいけない。
そのためには「交渉力」だったり「コミュニケーション能力」が必要だと思います。
要するにもっと勉強してかなきゃいけない。運送業は体を使えば、運転ができればできる!という時代から頭使って荷主と交渉する職種に転換してきています。
ドライバーさんにでさえ、マナーや言葉遣いを厳しく教育している会社さんだってあるのはそのためです。
「自分は賢くない」って声もよく聞きますが、基本的に運送業を続けられる人って賢いと思うんです。バカではできない。
教科書とノートの勉学ができる=賢いって訳じゃないんです。
どんだけ賢い国会議員でもお役人でも、今までの法令や規制を見ればわかるでしょ?
頭がいい=賢いじゃないんです。
彼らが作った物流2法や430規制なんかを見ても、頭でっかちに考えた結果、無法地帯化させていう事聞かなくなったら規制、規制、規制って枠組みをし出す。
これって決して賢いやり方ではないと思います。
直近で本当に残念だったのが、とある議員候補の方のツイート。
彼女はとても勉強ができたんでしょうが、何だろう、この人に、国ひいては私たちの生活は任せられないという危機感しか抱かなかったですね。
だから勉強ができるからと言って賢いわけでは決してないのです。ドライバーさんや配車マン、運送業を経営している人がもっともっと知恵を出し合ってこれからの業界を動かしていきましょう。
私が一番必要だと考えるのは、運送業全体の平均賃金UPです。
それから労働環境の改善、荷物量のコントロール機能の設置の順番です。
運送業界全体の賃金UPは、ドライバーさんにたくさん来てもらうために生活面で保障をしっかりしている業界だと客観的にしっかり見せないといけないためにでもあり、これは最重要課題です。
じゃ、この課題を達成させるために何が必要か。
それが【交渉力】だと私は思っています。
簡単に言えば「荷主さんに運賃を上げてもらうように交渉する」んです。
けど、これが出来る経営者や配車マンって意外と少ない。
この業界の人たちって見た目はものすごおおおくイカツいのに、心はめっちゃナイーブな人が本当にたっくさんいるので交渉して傷つくのが怖いって人が多いんです。
お客さんに「無理やわ」って言われるのが怖い。
「自分とこだけやで、そんなん言うてくるん」って言われるのが怖い。
「ほんならもうおたくとは仕事しまへんわ」って言われるのが怖いんです。
けど、冷静に考えてください。
このご時世、荷物めっちゃあります。
荷物はすぐ見つかります。見つからないと思っているのは幻です。もしくは見つけようとしないだけ。
だからもし荷主さんにああ言われたら「しょうがないですね、じゃ他使ってください」
って言っていいんです。
安い運賃でドライバーさんや現場の配車マンを疲弊させない一番の方法は「NO」って言えるかどうかです。
私は交渉がめちゃくちゃ下手だったので全くwinwinの交渉にはなりませんでしたが、それでもあの時「もううちでは無理です。できません!」って言ったことは全く後悔していません。売上は一時的にめちゃくちゃ下がりましたが、結果的に他のお客様の荷物を取り扱えるようになりました。
そして、ドライバーさんたちにも無理をしてもらってた環境が大きく変わりました。
売上も上がるし夜遅い積み込みもなくなったのであの時の「できない」はとても意義のあるものでした。平均賃金を上げるにはどうあがいても交渉が必要になってきます。
私の尊敬する友達が「死ぬこと以外かすり傷」と言っていましたが本当にその通りで、当たって砕けろじゃないけどまず小さいことから交渉していくことはとても大切だと考えています。
傷つくことくらいかすり傷ですからwwwwwwこれから東京五輪や大阪万博が開催予定です。
荷物が減ることはおそらくないでしょう。
現場が潤ってこそ業界が潤います。
抜け駆けして今こそ運賃を下げよう!なんて思う業者さんはもういないと思います。
というか、今そんなことをする業者はモグリだと思ってますから勝手にどうぞって思います。笑もう一度言いますが、
今こそ、業界が一つになって目指す目標を作るべきです。
足並みがバラバラだった業界だけど本当はみんな同じ方向を向いているしみんなが力を合わせればきっと達成できるはずです。
楽しみながら業界を変えていきましょう~~!!
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プロフィール
とら子
トラック運転できないAT限定免許配車マン。
トラックは街の風景だと思って過ごしてきた学生時代。 けど今はドライバーさんのおかげでご飯食べれています。
配車はドライバーさんと荷主の緩衝材。 目の前の利益より損して得取れ精神で配車係やらせてもらってます。 -
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