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  • 橋本愛喜にも言わせて

    【第11回】現場の「読解力」について

    2025年3月27日 New

     
    nigaoe
    こんにちは、橋本です(´-ω-`)       こちらの連載、 書かねばならないタイミングを大きく逸し、 運営各位&読者各位に合わせる顔がない今日この頃ですが、 皆様いかがお過ごしでしょうか。       言い訳をすると、 2月が最繁忙期で決算まであるため、 非常にバタバタしておりました       ※そろそろお気付きかと思うが、 時間あるとすぐ予定を入れてしまうため、 基本的に橋本、バタバタしていない時がない       が、実はそれより何より 筆が進まなかった原因がある。       世間や業界がこれまで抱えていた &私がずっと訴えてきた 「物流に関する“根本の問題”」が ここ最近立て続けにダダダーッと可視化され、 何から書けばいいのか分からなくなってしまいましてな。       簡潔に言うとだね、     心底、心の底から途方に暮れてしまったんですよね。。 「気が抜けた」というか、 「絶望した」と言い換えても相違ないと思う。         すごろくで「ふりだしに戻る」 以前に、 そもそも「サイコロ」も「スタート地点」すらもなかった、 みたいなね。。       なかでも       1. 上(国)から下(現場)までみんな違うとこ見てるズレ感 2. いまだトラックの前にミニスカハイヒールで立つ女性コンパニオン 3. 点呼すらまともにできない倫理観 4.被害妄想的「読解力」       は、やれ「人手不足だ、多重下請だ、低賃金だ」とする はるか以前の問題で、 この業界はもはや「スタートにすら立っていない」 とまざまざと見せつけられた次第です。         読者各位、先に謝っておきます。 いつも厳しいこと言うてごめんやで。       が、これまで何度何度優しく言ってきても 聞く耳もたず変わろうとしない。         この業界には 今まで厳しいことを言う人がおらんかったんやろう。           問題があってもそこに触れず、 互いが耳当たりのいいことばかり言い合い 褒め合って励ましてきた。         これまでの日本で、 とりわけブルーカラーでは典型的な 美しい「団結力」によって 現実に目を向けずに励まし合い、 結果、最終的には仲間業界「総崩れ」になるパターンだと 強く強く感じている。     仲間内にとって、 その団結力や「目先のポジティブ思考」は いい効果もあるだろうけども、 実際こうしてブルーカラーの社会的地位、 ひいては日本の競争力が落ちてきてしまったという現状は 受け止めないといけない。       このままだとこの業界、 日本社会が本当に崩壊すると確信している。 それを止めるべく、 私ぐらいは危機的な状況であると警鐘を鳴らさなあかんと、 言葉も語気も厳しく、強く、しつこくなること許してくれ。         うるさく言うのは 現場を愛してるからこそだということを ご理解いただきつつ、 今回はこの業界における「読解力」について 今一度まじめに、かつ怒りを交えながら 率直にお話していこうと思います。      

    長文が読めない人たち

          もう1年くらい経つやろか。 あれだけ抗ってきた Twitter課金制度を利用して青バッヂを取得しました。         理由は「長文を書けるようにするため」です。         Twitterにカネを払うことは、個人的には非常に嫌でした。       以前どこかでお話したかもしれないが、 私はかつて 元テスラの支社長(当時はpaypalの支社長)に 日本語を教えていた時代があり、 その頃から彼の口から度々名前が上がっていた 「イーロン・マスク」については 色々思うところがあったんですよね。       ヘイトを垂れ流すSNSにカネを払うのは、 ライターとしては屈辱でしかない。       そんな状況でも、 私がtwitterにカネを支払った訳はこれです。        

    「140字じゃ伝えきれないから」。

            短い言葉で伝えられるほど 運送業界、そして運送業界が抱える問題は浅くない。         そのため、カネを払って、 実質「字数無制限」で投稿できるようにしました。       こうして、その発言の真意を取れない人にも 分かってもらうべく 背景を優しい言葉で丁寧に説明することに専念。       ところが、、、、 その後つくようになったのがこれです。      

    「長い」 「ダラダラ説明しないと相手に伝えられないヤツ」

            短く書けば曲解し、長ければ読まない。 なんたる読解力なんだと。         しかし、私がそれ以上絶句したのは、 その「長い」とつくツイート、、、        

    文字数500文字なんすよ。。。

          これで「長い」とか、 ネットニュースもタイトル読みで ろくに内容読んでないことが露呈しました。 新聞なんてもっての他やろう。       テレビの報道番組しかり、 「偏向報道だ」と言って信じず、 視覚・直感・インパクト強で入ってくる YouTubeの数秒動画で 自分の思想に合った情報だけに接してくれば       そりゃ読解力なんてなくなります。       テレビも新聞も「信じない」以前に 「読む力」「判断する能力」が欠けていると この仕事を通して痛感しています。       ネットニュースにおいて、 炎上加担者は見出しだけしか読んでいないという研究も多い。      

    「日の当たらない仕事」に怒る現場の「読解力」

        ご存じの通り、 先日、女性コンパニオンの件で 私のTwitterがくすぶりました。       女性コンパニオンの存在については、 また追って詳説しますが、 昔からの読者さんならご存じの通り、 私は       「働くクルマの前にハイヒールミニスカートの 女性コンパニオンを立たせるな」         と長年言い続けているんやが、 まだ受け入れない人が世間には多いと痛感。       一方、5年前の大炎上に比べたら 賛同の声がはるかに多くなっている実感もありました。 なのでTwitterでも繰り返し言及しているとおり、 今回の件は「炎上」だとは全く思っていません。 ちょっと煙が出たくらいの「のろし」です。       そんな手ごたえを感じている最中、 ある方からこんなコメントをいただきました。       「自分(男性の方)も、 説明が浅い女性コンパニオンではなく そのクルマに詳しいメカニックに立ってもらって 説明してほしい」       5年前の記事でも言及しましたが、 もうね、これなんです。 クルマのショーなんだから、 クルマの専門家が立つべきなんですよ。       なんなら、うちの父親もクルマをつくってきた側として 常日頃から 「自分もこの磨きの技術を皆さんに聞いてほしい」 と言っていた人です。       そこで私は共感を伝えるべく、 こう引用リツイートしました。       「ほんまこれ。 整備士やメカニックも人手不足なうえ 普段日の当たらない仕事なので、 こういう時にこそ普段の仕事着で 現場に立っててほしい」       この「女性コンパニオンではなく クルマに詳しい人に立っててほしい」       というのは、 今回もそれまでも何度も伝えてきていたこと。         なにより、その言葉は 「メカニックに“花を持たせる”ため」 ということも文脈から明らかです。       が…       この「日の当たらない仕事」という言葉に対して ある現役の整備士さんからこんなコメントがきました。         「"メカニックは日の当たらない仕事"だから コンパニオンの替わりに立たせたらいい」 とディスられた       …マジで言ってんのか。 私がいつそんな「ディスり」 のコンテクストで話したのか。 さらにこの方、別のツイートでは       "対人業務なし"というこの世のオアシスであるメカニックに、 人間の相手をさせるのですか…?         とされており。       自ら「対人業務なし」「日の当たらない仕事」を ”オアシス”と言っているにもかかわらず、 なぜ人の言葉を歪曲して解釈しようとするのか。       詳説はしませんが、 これに一部のドライバーが便乗し、 私を隠語で表しながら侮辱していると、 あるドライバーさんから伺いました。       個人的な誹謗中傷に対してはこれまで 「彼らこそ私が救いたい現場」 と目を伏せてきましたが、 その結果、 業界の社会的地位向上の妨げにすらなっている と感じるので今回敢えて言いますが、       相手をブロックして 反論できないようにしておきながら その人を指す隠語を使って好き放題罵り、 「当人は自分たちの敵である」という誤った言説を 拡散し周囲を煽ることが、       大人のやることなのか。         もはや「読解力」の問題ではない。 やってることが完全に「いじめ」の構造です。         そんなことをやっているドライバーの中には 人の親もいます。       私自身に対しての誹謗中傷よりもはるかに、 そんないじめをやってのけるような人間が 人の親をやっていることにゾッとする。         日本終わってんなと。         私が知っている、 私が目指しているブルーカラー業界には、 そんなことする人はおらん。 現に私の周囲には 真っ当に生きる「カッコいい現場人」たちが 大勢います。     以前もお話しましたが、 彼らがやっていることは、

       

    ただの「ルサンチマン」です。

          こうして「日の当たらない仕事」という表現に 文句を言う人たちは、 「末端ドライバー」や「裏方の仕事」、 今流行りの「下請」にも声を上げてるんでしょうか。       …まったく聞こえてきませんが、 同じ論です。 「裏方とは何事だ」と、なんで怒らないのか。           実害が生じている 「トラガール」や「送料無料」なる 言葉に対しては全く何も言わない。       この時の私の率直な胸の内をそのまま言語化すると      

    「あなた(整備士全員)に立てと言ってません」

          です。       世の中にはいくらでも 「現場で自分の仕事を説明したい」という整備士がいます。 実際、某メーカーの整備士やエンジニアたちから 話も聞いています。         この人たちの論で言うと、 「女性コンパニオンがああいう格好して トラックの前に立っているんだから 他の女性も立て と言っているのと同じです。       私も女性ですが、ハイヒールミニスカ―トで クルマの前なんかに立ちたくありません。       「あなたは現場人ではあるが、 世の中に現場人はあなただけではない」       という視点を持ち合わせる必要があると気付いてほしい。      

    ブルーカラーの品格

            今回の件で言いたいのは、3つです。       1つは、 そもそもの読解力をなんとかしてくれ。 それでは意思疎通が全くできない。 最初から長文を読めとは言いません。 500字を「長い」とせず、 5000字くらいのネットニュースを読める 読解力はもってほしいと切に願います。       そして2つ目。 人の言葉を歪曲して解釈しようとするブルー各位は、 自分自身に 「潜在的な負い目がある」ことに気付かなあかん ということです。       これは何かを学ぼうとすることで 解消できます。       こうした曲解癖は、 潜在的に負い目のある人が 自分よりも下を作らないと自尊心が保てない人がやる 「いじめ行為」です。       子の親ならばより思う。 恥を知れと。         最後に、「ドライバーとしての品格を持て」です。     こうしてドライバーが ねじ曲がったプライドを固辞し、 自分の勝手に解釈をしたりすればするほど 社会的地位はどんどんさがり、 国も世間もあなたたち現場を見捨てます。         先日、国交省に行ってきましたが、 ひしひしと乖離を感じて帰って来ました。       このモヤモヤをどう具現化すればいいのか分からず、 未だに言葉としては発していませんが、 まさしく、「途方に暮れ」て帰って来ました。       この現場と国の 「エベレストと海峡レベルの乖離」を どう紐解き説明すればいいのか。       こうしたふりだしに戻されたのに 戻るふりだしすら消失している状況に、 現在、やる気を一気に削がれている状態。         イチからやり直すしかないと。         国と現場の乖離の話は、次回しようと思いますが、 いずれにしても 現場の社会的地位というのは、 こうした原語の「リテラシー」 をあげることから始まると心の底から感じている次第です。
     
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