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配車女子 とら子の「一配一会」
世界の宅急便事情
2019年9月9日 とら子独り言
つい先日まで私は日本の宅急便システムは世界最高峰だと思っていました。
このインフラは世界中どこを探してもないだろうと本当に思っていたんです。ですがある日、ふと考えました。
私は井の中の蛙ではないか、と。
本当に日本の宅急便システムが世界最高峰だ、と思うなら比較が必要じゃないか、と。
日本の運送業ズブズブの私が簡単にそんなことを言っていいのか、と。ということで私の周りの海外駐在の友人や国際結婚をした友人、果てはその配偶者さんたちに取材をお願いし、その国の「今」現在の宅配便事情を聴いてみました。
話を聞くうちに文化や国土、さまざまなことが運送業には密接にかかわってるんだな、と思わずにいられませんでした。それでは早速、ご紹介いたします。
まずは、世界最大のIT大国と呼ばれるインド!
インタビュー形式で書いていきますね!日本との国土差はこれくらい。
とら「インドでは日本と同じように宅配便会社がありますか?」
インドの友人「はい、たくさんあります。日本よりも沢山の会社が乗り入れています」
と「インドは日本のようによく宅配便を利用しますか?」
イ「はい、よく利用します。ネットショッピングよりも贈答品を送るために使うことが多いです」
と「注文してからどれくらいで荷物が届きますか?」
イ「国土が広いので距離と料金によります。デリーからチェンナイが約2,000kmですが運賃は1,200円です」
と「再配達はできますか?」
イ「できます。だいたい3回はしてくれて日時も指定できます。でも郵便配達は再配達はできません。直接郵便局へ取りにいかなければいけません。郵便配達は日時・時間指定もできません」
と「荷物は綺麗なまま届きますか?」
イ「乱雑に扱われることが多いです。だけど使えないほど壊れていることはありません。ダンボールに小さな穴が空いていた、ダンボールが少し凹んでいた、くらいです」
と「宅配便の運賃はどれくらい?」
イ「100円~2,000円くらいです」
え、待ってくれやwww
もはや日本とあんまり相違ないんだがwww
なんなら2,000km運行の料金が1,200円程度ってものすごく安い。笑
荷物の取り扱い品質も許容範囲だし再配達は日時指定まで出来るのは日本と同じ。
郵便は日本の方が少し充実してるかな~くらい。元々インドは鉄道が発達している国だったんですが、2006年に東西南北の大都市を結ぶ高速道路ができてトラックの陸送へのモーダルシフトが起こっている。
陸便が活発になっているので宅配事業にもプライベート会社(日本でいう民間)の進出が大きくなっているようです。ただ、宅配をするのはバイクがメインだそうです。荷物が大きい場合は軽四も。
日本のように2t車が走ったりしてるわけではなさそうですね。では、お次に世界最高水準の経済都市であり犯罪都市であるヨハネスブルク(南アフリカ)の宅配便事情です。
日本との国土差はこれくらい。とら「南アフリカでは日本と同じように宅配便会社がありますか?」
南アフリカ在中の友人「ある。でも民間は少ないと思う。基本は郵便局で届いたかな、っていう時期に自分で受け取りに行くことが多いよ。」
と「南アフリカでは宅配便をよく使いますか?」
南ア「現地人は使うけど、現地在中の日本人は使わない。だけど、都心部じゃないところに住む人は宅配便を送るお金もないんじゃないかな。。貧富の差と国土が大きすぎて平均値がわかんない。」
と「南アフリカではどんな時に宅配便を頼みますか?」
南ア「一応ネットショッピングはあったりするからそういう時使うのかな。。。」
と「注文してからどれくらいで荷物が届きますか?」
南ア「日本からだと何か月もかかります。そのうち高い確率で盗難、行方不明のリスクあり」
と「再配達はできますか?」
南ア「できるけど、大きな荷物(家具とか)はお金を取られます」
南アフリカのヨハネスブルクはイッテQでもイモトさんが行ったりしてオシャレなイメージのある街並みだけど、実際はまだまだアパルトヘイト(人種差別)の名残があって、その影響が政治にも経済にも全部悪い影響を与えてるようです。
賄賂文化も残っているようで、公的なサービスへの信頼度は低めだ。日本と比べるとインフラは整備されてない印象。
後は国がどれだけ物流インフラに力を入れていくかで変わっていくだろうな、と思います。日本はこの2国よりももっと前にインフラが整備されて、宅配事業もしっかり確率しているけど今は人が足りないなどの問題を沢山抱えてる。
この問題を解決していくことで、新たなリーダーシップをとることはできるんだと思うんです。
ハード面はどの国もほぼ同じ、もしくは今から発展する段階。
それよりも先に下り坂に差し掛かってきている日本は課題の解決策を見つけることで運送業世界トップクラスになっていくんだと思います。ということで私もこれからどんどん頑張ります。
取材に協力してくれた大切な友達、そのご主人にこの場をお借りして感謝します。
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プロフィール
とら子
トラック運転できないAT限定免許配車マン。
トラックは街の風景だと思って過ごしてきた学生時代。 けど今はドライバーさんのおかげでご飯食べれています。
配車はドライバーさんと荷主の緩衝材。 目の前の利益より損して得取れ精神で配車係やらせてもらってます。 -
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