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  • 配車女子 とら子の「一配一会」

    待機問題を「井伊の赤揃え論」で解決したい女

     

    2021年11月25日 仕事

     
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    コロナも落ち着き、荷物の量が多くなってきてまたまた表面化してきた問題があります。

    それが「待機」です。

    以前からもちろんあった問題ですが、コロナが落ち着き物量が安定してきたためにかなりの時間、待機をしなければいけないドライバーさんが増えてきたと実感しています。

    積込、下ろしでも待機が発生し、ドライバーさんの拘束時間を無駄に伸ばし続けています。そして、その待機が長時間化することによって予定されていた仕事を別のトラックに付けないといけなかったり、丸1日その仕事に時間を取られて別の仕事ができなかったりと様々な問題が表立っています。

    まず、待機が発生する原因はいくつか挙げられます。
    ・船の遅れ
    ・通関の遅れ
    ・コンテナの遅れ
    ・出荷・入荷作業時のミス(梱包する数量の間違い・現場作業の押しなど)
    ・出荷・入荷作業に適当な人数がおらず作業が遅い
    ・荷役に必要な機械のトラブル(ベルコンの故障、リフト1台しかないなど)
    ・構内事故
    などなど。(他にも考えられる原因があればぜひコメントください)

    不可抗力な遅れはありますがほぼほぼ人為的な遅れが原因だろうなということは予測されます。

    で、この遅れによって積み地やおろし地に行ってもトラックに荷物が積めない、下ろせないということになります。
    このろくすっぽ金にもならん事象が「待機」と呼ばれるものです。

    ですが、平成29年11月度に改定された運送新約款では「待機料金」の設定があり、運送事業者は待機料や付帯作業料を規定できることになっています。
    各社ごとの規定料金でお客様に案内できますよ、という生ぬるい環境整備ですがまぁ1歩進んだだけでもアリなのかなと思っています。

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    「請求できる」じゃなく「規定できる」という日本語のばかばかしさったらないと思ってイラついていますがそこは何とか抑えていかなあかんなと思って深呼吸中です。

    で、この新約款の改正に伴い待機料金の規定をした後、荷主さんや元請けさんに請求していくのは運送会社の仕事になります。
    まぁここが落とし穴なわけですが、特段法律として決められてもいないことをお客さんが「はい、わかりました、待機料金支払います」って言ってくれないわけなんですよね。

    いきなり待機料金支払ってください!って言いに行ったとて
    「いやいや、そんなこと言わん(運送)会社もあるからそっちにお願いするわ」と言われるのが関の山です。

    じゃぁ、どうするか。

    皆さんもうお分かりになっていると思いますが、お客様とのビジネスパートナーシップを強くしていくことだと思っています。
    どんなお客様ともオンリーワンの関係を作っておくのがベスト。

    各お客様で要望されることも違うでしょうからその要望に即して車両や人材、事務処理を提供していく。
    長年パートナーシップを培ってきて初めて料金の交渉テーブルについてもらえると私は思います。

    忙しい時に一緒に頑張った経験というのはお金では買えませんから一緒にその繁忙期を経験して一緒に成長していく。
    だからこそ運送業界側の課題も伝えやすくなっていくと思っています。

    先日、長時間待機の現場があったのですがそのお仕事の待機料金は無事お支払いいただくことができました。ただ、ここまでくるのに10年かかりました。

    ええ、長いです。
    長すぎます。
    こんなに時間をかけていられる場合じゃないのです。

    待機料金だけじゃないです。
    自主荷役作業費だったり高速料金だったり。。

    他にも運送会社側が負担していることがまだまだあります。
    なぜこちらでその負担を負わないといけないのか。
    全くもって意味がわかりません。

    一緒に同じ仕事を成し遂げようとしているのにどうして一方だけに負担がのしかかるのか。
    不思議でなりません。

    ここまで偉そうな事をつらつら書きましたが私のやり方では全然間に合いません。
    2024年以降、ドライバーさんたちの拘束時間の優遇措置が切れます。
    今までより走れる時間が少なくなります。
    ですがドライバーさん達には生活がある。拘束時間が短くなったからと言ってお給料が安くなるんだったら改革の意味がない。
    改革と言うのであれば時間を短くしても賃金は変わらないということが大前提だからです。

    じゃあ、どうするか。

    運送会社各社、足並みを揃えて要望していくしかない。
    各社足並みを揃えられないのであればトラック協会を通して国に運賃以外の料金支払いルールを決めてもらうように働きかけてもらう。

    民間の努力だけではどうしようもできない部分の筆頭が「待機時間の削減」もしくは「適正な待機料金の支払い」だと思うからです。
    この部分からでも運送会社各社が足並み揃えて要望していく必要があるなぁと最近ほんまに思います。

    で、こういうことは抜け駆け上等でやれる人たちだけでやっていくしかないんですよね、もう。

    出来る人が先陣を切ってやっていく。
    矢面に立てばそれだけ弾に当たりますから怖いですがやっていくしかない。

    井伊の赤揃えの大将、井伊直政のように自ら先陣を切って戦っていかんとダメ。
    関ヶ原の戦いで家康の4男を抱えて先陣を切った井伊直政のごとくぶっこんでいかんと始まらんのですよね。
    経営者じゃないしとかどうでもいい。
    気づいた人間がやればいいと私は思います。
    気づいた人間が大将です。
    だから私は言い続けるし、意見交換もしたいから勉強会や意見交換会ができたらいいなって思っています。

    待機時間にも適正な対価を支払ってもらうか無駄な待機を無くすか。
    労働時間が短くなっても今のままだったらと思うとゾワゾワします。
    何とか現状を変えるためにも飛び出す勇気、ってのは大事だろうなと思っています。(赤い具足を履きながら)

     
     
     
     
     

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