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  • 配車女子 とら子の「一配一会」

    【自動物流道路】のビジネスモデル考察

     

    2024年7月12日 とら子独り言

     

    謎過ぎるビジネスモデル

     

     

    5月くらいに国交省主導で日本でも10年後を見据えて自動物流道路の実現を目指して検討会が開かれた。

     

     

     

     

     

    SNSでもちょっと話題になったからわかる人はたくさんいると思うんだけど、実はこれ、当初から疑問に思ってたことがあったんだよね。

     

     

     

     

    まず、そもそもこれどこが運営すんの?っていうこと。

     

     

     

     

    国が主導で検討会開いてるのはいいんだけど、自動物流道路って誰でも彼でも荷物を送れるわけではないはずでまずはハブとなるターミナルに荷物を集約して専用のカーゴとかに載せるはず。

     

     

     

     

    ということはターミナルまではまずトラックで運ぶ必要がある。トラックから自動物流道路専用カーゴに載せる、到着地に着いたら下ろす、っていう作業をすることになる。

     

     

     

     

    この一連の貨物取扱をまさか国や高速道路公団がするとは思えない。

    つまり、民間の手が入るってことになると思う。

     

     

     

     

    そもそも、なんで自動物流道路を作るのかって言えばもちろん今後運送業の就労者が増えないと見越してのこと。この道路ができれば今トラックで運んでる荷物の26%を賄うことができる。

     

     

     

     

    ドライバーがいなくても荷物を運べるインフラを作ろうとしてるわけよね。国が。

     

     

     

    保守的な日本がよく決断して斬新なことに手を出したよね、って思うけど実はスイスでもうこの自動物流道路の先駆け、「自動物流トンネル」の建設が決まってスイスと同じようにやってみようということにした。

     

     

     

     

     

    ただ、ここでとても大変な間違いがあるんだけど、スイスの場合、出資は全て民間企業なんだよね。

     

     

    国は一切出資してない。

    民間オンリーで始める事業。

     

     

     

     

    でも日本は国が主導してプロジェクトを進めようとしてる。もしくは国主導の会社に任せようとしている。

    この出発地点からちょっと待て、って感じなんだけど動き出したものを今更止めるってことができない国なのでまぁやるんでしょう。

     

     

     

     

    あとはこの道路の運営を誰がどうやってやるのか、という部分。

    国のインフラとしてやるのであれば収益性よりも公益性、となり、陸運や鉄道などの民間事業から自動物流道路に荷物が移行する可能性がある。

     

     

     

     

    公的事業となれば高額な料金を請求するわけにもいかない。

    というよりも、重量税の収入源として税金徴収の利権になる可能性だってある。

    今後は荷物を運賃ではなく、税で支払わないといけない時代が来るのかもしれない。

     

     

     

     

    自動物流道路は今後のインフラとして必要だろうけどども、ビジネスモデルが税収獲得のためとするのか、国のロジスティクス対策のためとするのかで全然変わってくる。

     

     

     

     

    高速道路ができて61年。

    自動物流道路建設が計画される。

    時代の移り変わりはとても速い。

     

     

     

    運送業のビジネスモデル自体がガラッと変わる可能性が大きい。

     

    どうすれば勝ち続けられるか、という戦略を私たちも持っておかないといけない。

     

     

     
     
     
     
     

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