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  • 配車女子 とら子の「一配一会」

    20年前値上がりしたもの、値下がりしたもの

     

    2024年10月9日

     
    • 紫 ピンク ポップ ライブ配信 Youtube サムネイル (6)

    運送業に携わってそろそろ20年になりますが

     

     

    私がこの業界に入ったころは景気が良い業界でした。って言いたいですが20年ほとんど変わりのない業界状況が続いています。

     

     

    20年前も今も運賃水準は変わっていません。

     

    では、他の商品やサービスはどうでしょうか。

     

     

    20年前と比べて変わったもの、変わらないものを改めて見ていきましょう。

     

    20年前と比べて価格が上がったもの

     

    ①燃料(軽油・ガソリン)

    • 100円を切る安値を表示する県内の給油所=本島中部

    1998年~1999年にかけてガソリン価格の最安値は1リットルあたり91円前後でした。

     

    2000年ごろには100円前後になりましたが、今では考え付かないほど安かった・・・・。

    軽油なんて80円台に届かなかったくらい。

     

     

    トラックの生命線ともいえる燃料がこの20年で約2倍に跳ね上がっています。

     

     

    ②食品

    • エネルギーと環境 Vol.15 食品ロス問題 私たちに出来ること | エネフロ

    小麦や野菜、加工食品や肉。そして何と言っても卵の価格が上がっています。

    卵は昔から「物価の優等生」と呼ばれるほど価格が変わっていなかった商品でしたが、この数年で価格が大幅に上昇しています。

     

    卵も運搬はトラック。

    神経もかなり使う運転を余儀なくされるお仕事だと思いますし、上がった分がそのドライバーさんたちに還元されていることを願うばかりです。

     

    また、値段は変わらないのに内容量が少なくなったり小さくなったりする「ステルス値上げ」も進んでいます。

     

    ③エンターテイメント料

    • チケット の無料イラスト・アイコン素材 | イラスト・アイコン無料素材は「フリーアイコンズ」

     

    ディズニーランドやUSJなどの1デイパスポートや映画チケットの料金も上がっています。

     

    1990年代は4800円だったディズニーランドの1デイパスポートも現在は7,900円~10,900円と最大2.3倍の値上げになっています。

     

     

    TOHOシネマズに映画チケットは1993年は1800円でしたが、現在は2,000円と1.1倍に。

     

     

    ④タバコ

     

    • タバコ | イラストクラウド

    「1,000円になったらやめる」と私も毎度言っていますがたばこの値段も大きく変わりましたよね。

     

    昔、父親に「たばこ買ってきて」と300円渡されたのが懐かしい。

    昔は250円前後で売られるたばこが多かった記憶があります。

     

     

    ⑤トラック新車価格

    4tウィングの価格が2000年度ごろは約820万円だったのに対し、現在は1,150万円まで値上がりしています。車両償却の年数が20年前と同じでは全く歯が立たたないくらいの値上がりです。

     

    運賃値上げは人件費と燃料費の高騰だけではなく、車両費の高騰も含めて考える必要があります。

     

     

     

    ⑥最低賃金

    2000年の最低賃金は

    ・東京 703円

    ・大阪 699円

    ・兵庫 671円

    ・愛知 677円

    ・広島 638円

    ・福岡 639円

    でした。

     

    2024年10月1日からの最低賃金は

    ・東京 1,163円

    ・大阪 1,114円

    ・兵庫 1,052円

    ・愛知 1,077円

    ・広島 1,020円

    ・福岡 992円

     

    となり、東京では450円も上がっています。

    その他地域も350円以上の値上がりです。

     

     

     

    20年前と比べて価格が下がったもの

    ①電化製品

    テレビやエアコン、掃除機、冷蔵庫など20年前と比べて価格は大きく下がっています。

    テレビ、冷蔵庫、洗濯機など3種の神器と呼ばれた白物家電はかなり価格を下げてきています。

     

    そのため、現在の電化製品は受注生産性を取るようになり、小売店や代理店の発注数以上は作らないようになっています。(大量消費の時代が終わった、って感じもするよね)

     

     

    ②携帯料金

    格安SIMの登場で携帯料金はすごく安くなりました。

    LINEの普及もあり、無料通話が基本になってきましたし通話の質も電話とほぼ変わらない点も安さの理由でしょうね。

     

    私も娘との通常連絡はLINE通話ですし、ママ友も基本LINE通話です。

     

    運送業はどうするか

    運送業は何かを生産できる業界ではなく、荷物を届けたい人と受け取る人をつなぐ仕事です。

     

    そのため、大きく価格転嫁を進める際は荷物を届けたい人の意向が大きく影響してきましたが、人件費や車両費、燃料費と言った運送業の根幹を担う部分の物価が上がり続けている以上、運賃値上げは将来のために必要になります。

     

    運賃水準は20年前から変わっていません。

    2024問題があっても、です。

     

    運賃水準を上げることがどれだけ大切かわかっている人は本当に多いはずなのにどうしてしないのか。

    私にはやらない人達の気持ちはわかりませんが、今やらなくていつやるのかいつも疑問に思っています。

     

     

    そもそも長距離輸送ができなくなるからしなくてもいいのでは?だったり、

    自動運転、自動物流道路ができるからもうやらなくていいのでは?という意見もあるかと思います。

    ですが実用化までにはまだまだ長い年月が必要になりますし、できたからと言って有人トラックが不要になる時代はまだまだ先です。

     

     

    値上がりする物価の荒波の中、自分たちの給料では生活ができなくなる、なんて悲劇なので配車や営業一人ひとりが運賃交渉を着実に進めていくことが今後大切になると思っています。

     

    一人で戦っていると思いがちですが辛酸をなめているのは皆同じ。

    食いしばって交渉していきましょう!

     
     
     
     
     

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