さぁーて！
今月一発目はトラックの中の人紹介でーす！
ってめちゃくちゃ軽く入りましたが、今回ご紹介させて頂きたいドライバーさんは軽くない！（笑）
超重量級です。
そして、価値観や思考はぜひ参考にしていただきたい方です。

【本日の推しメン】
◇お名前:ほなさん
◇車両:ポールトレーラー＆セミトレーラー
◇お仕事:コイル・超重量物を自動車メーカーさんやゼネコンさんに納品する産業の根幹マン
◇基本SPEC：3m〜25mまでの長尺物を公道を使用して輸送できちゃう！！

ほなさん、
何がすごいかって、運転技術が本当にすごいです！！！
特殊トレーラーって見た目からラスボス感漂ってるんですが、ほなさんにかかれば手足のように動く！！
トレーラーの直角バックを1発で決めれちゃうし、長ーーーい車両で狭い道路も通っちゃうしで本当にすごいなぁあああああって思います。

上に載っている荷物が巨大なコイル（大きなもので19ｔもあるそうです????）だったり、広島市内を走るチンチン電車の線路など重量もあるし大きい物なので高度な技術があってこそ無事にお客様の元へ納品できるんだなと実感しています。
ほなさんの会社は鉄輸送のパイオニアで、造船関係や自動車、建設業に向けていろんな鉄のお荷物を運んでいます。

そんなほなさんの愛車さんがこちら！

うん、でっかい！（当たり前）

えええええ！？
もう山と同じ幅やん！！！（言い過ぎ）

これくらい大きいです????
運送業に従事されていない方はあまりご存じではないかもしれませんが、この長さでは通常公道は走れません。
そのため、この車両は国土交通相・管轄県警および各都道府県市町村に至るまで道路使用許可を取っている特殊車両なのです。

普通のトラックやトレーラーを運転する事はものすごく技術や経験が必要ですが、特殊トレーラーはそれ相応の高い技術、経験と実績そして信頼が必要です。
長尺物輸送に特化した車両を日々運転し、事故もなく車庫に戻ってこられるってのはすごいこことです。

そして、このほなさん実は私より若いwwwwwwwwww
年齢を聞いた時内心「マジか！」ってなりました。笑
いや、違う。叫びましたね。「えー！？」ってｗ
こんな車両を運転するってことは経験の積んだ熟練ドライバーなんだろうな、って言う期待を見事に裏切ってくれています。

それに加えて、彼の発信する価値観がとてもおもしろい。
トラックドライバーもサラリーマンと同じように定時・残業というくくりを作って賃金システムを時間と作業で区別して作るべきという持論を持っています。
これってすごく大切で、運送業の賃金システムって本当どんぶり勘定なんですよ。
1運行いくら、とか○万円超えた分は10％還元ね、とか、運賃に対する○％を支給とかね。笑

サラリーマンの人ってそんな給与形態だっけ？
違うよね。
じゃ、少ない運賃の時や待機して運行本数が少ない時のお給料ってどうすんの？
他業種との差別化ってことでやってるけど、実際今のドライバーさんのお給料は一般企業より少ないわけだからこういう当たり前のことをもうちょっと詰めて考えたほうがいいじゃない？って考えられるドライバーさんです。

こういう見事な裏切りはとても重要だなと思っていて、彼と話をしていると私はなぜか
日本海軍の失敗から学ぶ、「失敗の本質」という本を思い出すのです。

日本海軍がなぜ負けたのか。
それもなぜあんな大敗だったのか、という反省を書いた本でその本の中には
「日本海軍とアメリカ海軍の指示系統の違い」や両国の対比が描かれているんですが、ほなさんの言うお給料システムなどのいわゆる「当たり前」な事をあの大戦中に明確にしてシステム化した軍があり、他方で閉鎖的でありつつも楽観的にどんぶり勘定な予測で動いた海軍があった。
そして勝ったのは前者だった、という内容です。

物流業界は今までドライバーさんの力量や技に頼っていた部分があって、そこに対して対価を支払っていましたが、今ではその対価が他業種よりも安かったり技術に対して支払う対価が割に合っていないことが多く見受けられます。

高度な技術を持っているドライバーさんたちへしっかり対価を支払えるように運送会社は荷主さんへ交渉しなければならないと思います。
なぜなら、ほなさんのような自動車の部品や生活必需品である交通機関の部品を運ぶ産業の根幹となりうるようなドライバー職がいなければ日本のインフラは破断してしまうから。

一般雑貨を担うドライバーさんたちが経済の根幹であるように、こういった特殊車両でしか運べない荷物はインフラ業や産業、建設業には必要不可欠です。そして、そういう荷物を運べるドライバーさんは産業の根幹だと思います。
便利な世の中を作ってくれている人たちがいてくれることに感謝です。
皆さま、いつも本当にありがとうございます。

今回は特殊なトレーラーに乗るほなさんをご紹介させていただきました！！
次はどんなトラックかな～ｗｗｗ
私も書くのが楽しみです！