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配車女子 とら子の「一配一会」
3本の矢理論
2018年6月16日
こないだ、Twitterでドライバーさんが
「日曜日も仕事です。休めないんですよね」と言われていました。それを聞いてちょっと思った事を書きますね。
運送というのは依頼する側と受ける側の了承があって初めて成立する商取引のはずなんです。
本来であれば、依頼を受ける時に車両とドライバーの確保が見込めるのであれば了承するわけですが、実際は無理をさせている。受けないと仕事が無くなるという危機感から受けてしまうのか、お客様とのパワーバランスで受けざるを得ないのか、その会社さんがどうなのかわかりませんが、無理をさせて仕事をしているのは運送業界全てにおいて当てはまるのかなと思った次第です。
特にこの6月は例年に比べて荷物量が落ち込んでいます。
安くてもいいから荷物を!という会社さんがやっぱりあるのが現状です。
だけど、それをするともしかしたらどこかでしわ寄せが来るんだろうなぁとTwitterのコメントを見て思いました。忙しい時は車が少ないからドライバーに少しでも無理をさせないような運行をさせて立ち上がりを早くしようとしますが、閑散期は少しなら無茶させても暇だから休息取れるだろうと思うのは人の常なのかもしれません。
運送業界はずっとこんなやり方だったんですよね。そりゃ需要と供給のバランスが取れないのは当たり前です(笑)
どこかがコントロールしなきゃバランスなんて取れない。
本来であればこのコントロールはトラック協会がしなきゃいけないけど、現状出来てない。半公共くらいのインフラを保つこの業界のコントロールをしなきゃいけない社団法人がすべき事をしてないから、暇な時安い運賃でも走らざるを得ない。
ほんで繁忙期になればお客様が腰を抜かすような運賃を提示して年間グロスでトントンにする。一言言わせて頂きます。
イケてねえええええええええ!!!
ほんで、そのイケてないメンバーに私もどっぷり浸かってるうううううううううううううううう!
この業界仕切ってた人が集まってて、尚且つお役人様が天下ってる組織なのにバランス整えることすらできないとか(笑)
笑わせないでよ。ま、出来ない人たちに期待しても始まらないので、出来る人たちでやりゃええんだ。というのが私的思考です。
需要と供給のバランスの均衡を保つためにはトラックの数と荷物の数のバランスを整えることが大切だと思います。
3月、8月、12月の繁忙期にトラックの数が足りないので荷物もこの時期に集中にして出荷されます。その反面、1月、2月、5月、6月は荷物の出荷は少ない。超シンプルに考えて、この閑散期に荷主企業へ出荷を促せばいいと思ってます。
「いやいや、それができひんから困ってるんや」
うん、わかってる。笑だけど、その交渉自体を業界全体が足並みそろえてやってことありますか?って話なんです。
この業界は9割が中小企業で成り立ってます。
ま、この業界だけじゃなく、日本の市場はほとんどが中小で成り立ってるから1社1社で動くより、足並みそろえて全体で動くことが大切です。その旗振りができる組織がないから動きたくても動けない。
各都道府県にある協会は動いてくれそうもない。
なら、作っちゃえばいいじゃないか、と。NPOでも社団法人でもなんでもいいじゃん。
運送業界の中小企業を取りまとめる組織ってのを作って、荷主に交渉する窓口を1本化する。
運行管理、人材育成に疲弊している中小企業のお助けマンとしての組織があれば、今よりは少し変わるかもしれない。荷主に忖度しない組織として独立存在する組織を作ることもこれからのテーマになりそうです。
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プロフィール
とら子
トラック運転できないAT限定免許配車マン。
トラックは街の風景だと思って過ごしてきた学生時代。 けど今はドライバーさんのおかげでご飯食べれています。
配車はドライバーさんと荷主の緩衝材。 目の前の利益より損して得取れ精神で配車係やらせてもらってます。 -
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