三菱ふそうトラック・バス（川崎市中原区、以下ふそう）は10日、電気小型トラック「ｅＣａｎｔｅｒ」の架装仕様を拡大したと発表。庫内乾燥機能付冷凍冷蔵車２台を、キユーソー流通システム（西尾秀明社長、東京都調布市、以下ＫＲＳ）のグループ会社・キユーソーティス（山田啓史社長、同）に、サイドオープン仕様のコンテナ車２台を、トナミ運輸（綿貫勝介社長、富山県高岡市）にそれぞれ納車した。
庫内乾燥機能付冷凍冷蔵車は、架装メーカーのトプレック（石川公之社長、東京都中央区）が手掛けた当冷凍冷蔵車は、庫内を前後２室に仕切り、冷凍（フローズン）帯のマイナス30℃から冷蔵（チルド）帯、常温帯、加温帯のプラス30℃まで、幅広い温度帯に設定できるため、食品や医薬品など、様々な貨物に対応。ふそうは、「庫内乾燥装置を搭載することで、結露水のふき取り作業や乾燥待ち時間が不要となり、作業員の負担軽減と作業時間の短縮に貢献するとともに、結露水による雑菌の繁殖を抑え、庫内を清潔に保つ」としている。同車両は今後、ＫＲＳの東京ＳＬＣ（東京都府中市）を起点とした配送業務に使用される。
一方、サイドオープン仕様のコンテナ車は、日本トレクス（中島光彦社長、愛知県豊川市）のキットを使用し、トナミ運輸の砺波整備工場（富山県砺波市）が架装を行ったもの。ふそうは、「ウィングボデーよりも側面パネルの開放時の高さが低く、軒や天井が低い建屋への集配送に適している。側面パネルは地面と平行に近い角度で開くため、日差しや雨よけの役割も果たす」としている。同車両は、富山市内での配送に使用されるという。
◎関連リンク→三菱ふそうトラック・バス